知らなきゃソン!お茶のひみつ

免疫とお茶

カラダは、免疫系の活性と抑制のバランスをうまく制御することにより、病原体が体内に侵入するのを防いでいます。様々な原因で免疫能力が低下すると、感染症にかかる危険性が高くなります。一方で、逆に過剰な免疫反応によって、アレルギー反応 (※1)が出てしまうことがあります。お茶には、その両方に効くとされる嬉しい効果があります!

※1 アレルギーは、粘膜にあるマスト細胞や血液にある好塩基球上にIgEという免疫グロブリンとアレルゲンが結合してヒスタミンが放出されることによって始まる過剰な免疫反応

お茶の嬉しい効果 その1 ウイルス感染症を防ぐ

緑茶にはインフルエンザの原因となるウイルスや小児の風邪の原因となるウイルスに直接作用して、これらのウイルスの感染を無力化する成分が含まれています。茶カテキンはその代表です。

インフルエンザウイルスは、ウイルス粒子の表面からスパイク状に突き出した2種類のタンパク質を利用して喉や鼻腔の細胞に感染します。 茶カテキンは、スパイクタンパク質に直接作用して、その働きを抑えることでインフルエンザウイルスの感染を防ぎます。この効果は、インフルエンザウイルスの型にはよらないといわれています。茶カテキンの中でも特にエピガロカテキンガレート(EGCG)が強い作用を示すことが明らかになっています。

茶カテキンの抗インフルエンザウイルス作用

また、緑茶にはカテキン以外にも、テアニン、ビタミンCといった感染に対する免疫力を高める成分が含まれていますので、緑茶の飲用によるインフルエンザ予防効果も十分期待されます。乾燥茶葉中に0.5%程度含まれているストリクチニン (※2)と呼ばれる成分も、インフルエンザウイルスや小児の風邪の原因となるウイルスの感染を強力に抑えることが明らかになってきました。

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実際、静岡県茶産地の菊川市の全小学校児童を対象とした疫学調査では、1日1~5杯の緑茶を飲む習慣をもつ児童は、1日1杯以下の場合と比べてインフルエンザの発症が少ないことがわかりました。

※2 ストリクチニンの作用は茶カテキンとは異なっていて、ウイルス膜と細胞膜が結合するのを邪魔することによって、ウイルスの感染を防ぐと考えられます。

静岡県知事も記者会見の中で「静岡の名産品の緑茶には免疫力向上の効用が証明されている。ぜひお茶のある生活で健康増進を図っていただきたい」と呼び掛けています(※3)

※3 2020年3月13日 静岡県知事記者会見

飲むだけじゃない!お茶のインフルエンザ予防!

茶カテキンのうがいによるインフルエンザ予防効果を調べるために、特別養護老人ホームの入所者を対象とした臨床研究が行なわれました。緑茶カテキン抽出物(総カテキン濃度200μg/mL、市販されている通常の緑茶ペットボトル飲料の約半分の濃度)で1日3回、3ヶ月間うがいをした結果、水のうがいと比べて、インフルエンザの発症が減少したことがわかりました。

お茶の嬉しい効果 その2 花粉症などアレルギーに効果

「べにふうき」に多く含まれているメチル化カテキンはマスト細胞や好塩基球でのヒスタミン放出を強く抑えることによって抗アレルギー作用を発揮することがわかっています。

メチル化カテキンの効果

メチル化カテキンを多く含む「べにふうき」緑茶のスギ花粉軽減効果

メチル化カテキンを多く含む「べにふうき」緑茶のスギ花粉軽減効果 メチル化カテキンを多く含む「べにふうき」緑茶のスギ花粉軽減効果

メチル化カテキンを乾物重量で1.5-2.5%含んでいる「べにふうき」緑茶を、1日あたりメチル化カテキン量が34mg以上になるようにスギ花粉症の症状を持つ人に長く飲んでもらい、メチル化カテキンを含んでいない「やぶきた」緑茶を飲んだ人と比べました。その結果、「べにふうき」を飲むと花粉飛散後の鼻かみ回数や目のかゆみなどの症状が軽減することがわかりました(上左図)。「べにふうき」を花粉飛散1.5ヶ月前から飲んでいた人は、花粉飛散後から飲み始めた人と比べると、鼻かみ回数、涙量、鼻のアレルギー症状、咽頭痛などで症状が軽減しました(上左図)。通年性アレルギー性鼻炎の人でも同じような効果が得られています。

また、アトピー性皮膚炎をもつ小児に「べにふうき」エキスを混ぜたクリームを8週間塗布したところ、ステロイドホルモン剤の使用量がクリームのみの場合に比べて、少なくなったことも報告されています。