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静岡茶の歴史とは?日本一のお茶処の所以って?

静岡茶の歴史とは?日本一のお茶処の所以って?

日本一のお茶処といえば、静岡県。
2020年時点でのお茶の生産量と栽培面積は、静岡県が1位となっています。
(参考:農林水産省「お茶のおもな産地はどこですか。」

静岡に住んでいる方はもちろん、その他の地域でも静岡県産の緑茶を手に取ったことがある方は多いでしょう。
静岡県は海や川、山など豊かな地形に恵まれ、また温暖な気候が緑茶の栽培に適しており、古くから緑茶の生産が行われてきました。
その歴史は、平安時代にまで遡ります。

本記事では、静岡茶の歴史を振り返り、静岡県が日本一のお茶処と呼ばれる理由を紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

1なぜ静岡県は日本一のお茶処と呼ばれるの?

なぜ静岡県は日本一のお茶処と呼ばれるの?

静岡県は、日本列島のほぼ真ん中に位置します。
太平洋に面しながら富士山もあり、海流が運ぶ暖かな気候とミネラルたっぷりの富士山の雪解け水が、お茶の栽培に適しています。

しかし、それだけではありません。
静岡茶の歴史は古く、平安時代にまで遡ります。
ここでは、静岡茶の歴史を詳しく解説していきます。

静岡茶の歴史は平安時代から!

もともと、お茶の文化は平安時代に中国から伝わりました。
このころのお茶は餅茶(へいちゃ)と呼ばれ、茶葉を蒸して丸く餅状にしたものを、一般的にお茶と呼んでいました。

鎌倉時代になると、聖一国師という僧が、当時の中国からお茶の種を持ち帰り、静岡の地で栽培を始めました。これが静岡茶の始まりです。
他にも聖一国師は、羊羹やまんじゅうなど、お茶に合いそうな甘いものも、中国から持ち帰り日本に広めたとされています。
(参考:静岡市「静岡茶の祖、聖一国師」

この頃作られていたのは現在の緑茶ではなく、碾茶(てんちゃ)と呼ばれる、抹茶の原料が主流でした。

江戸時代になると、静岡茶は良質な茶生産地として発展を遂げていきます。
徳川家康の時代には、静岡茶は徳川家御用達のお茶として納められたというほどです。
そして、現在のような形状の煎茶が京都で作られるようになり、徐々に静岡でも煎茶が作られるようになりました。

明治時代には、清水港が開港。
静岡茶が海外に輸出され始め、需要が一気に増加します。
それに伴い、緑茶を生産する茶園も急増しました。
また、この頃から安倍・藁科川流域で栽培されたお茶が「本山茶(ほんやまちゃ)」と呼ばれるようになり、高級茶産地として認知され始めます。
本山茶は、現在数ある静岡茶の中でも、特に味わい深い高級緑茶です。

それから、機械を使った生産が始まり、大量生産が加速していき、現在に至ります。

みんなが飲んでいるやぶきた茶も静岡生まれ

「やぶきた茶」という名前を聞いたことはありませんか。
現在最も飲まれていると言っても過言ではない、有名な緑茶の品種です。
実はこのやぶきた茶も、静岡生まれ。

明治時代に、緑茶の品種改良に尽力していたのが、杉山彦三郎という人物です。最も優れた緑茶の品種として「やぶきた」を選抜し、品種として登録されました。
杉山彦三郎は、美味しい緑茶を求めて全国を回り、静岡の地を選んで開墾しました。
現在の静岡県立大学のあたり、竹藪の北側で発見したため、「やぶきた」という名前になったと言われています。(参考:静岡市「お茶の品種改良に心血を注いだ杉山彦三郎」

このやぶきたの原樹は、昭和38年に静岡県の天然記念物に指定され、樹齢は100年を超えています。

健康成分が注目されさらに市場が拡大

平成に入ると、カテキンの持つ緑茶の様々な効能が発見され、健康飲料として注目され始めます。
もっと手軽に飲めるようにと、ペットボトルの緑茶も登場。
徐々に現在の立ち位置を確立していきました。

2静岡茶が風味豊かで美味しいのはなぜ?

静岡茶が風味豊かで美味しいのはなぜ?

静岡茶は、徳川家御用達に認定されるほど、その香り高さや風味が評価されています。
一口に静岡茶と言っても、本山茶や牧之原茶など、実はさらに種類分けがされています。
中には、高級緑茶として地位を確立しているものも。
ではなぜ、静岡茶はそこまで風味や香りが評価されるのでしょうか。
ここでは、静岡茶の美味しさについて解説します。

お茶の栽培に適した温暖多雨の気候

静岡茶の美味しさには、静岡県の温かい気候や適度な降水量、水はけの良い土壌が大いに関係しています。
静岡の平均気温は14℃〜16℃以上、かつ夏は40℃を超えず、冬は-5℃〜-6℃より下がることがほぼありません。年間降水量も1500mmとお茶栽培に適した分量を保ち、緑茶の品種が育ちやすい水はけの良い土壌もたくさん。
静岡県は、面積の約40%がお茶畑になっています。県内全体が緑茶栽培に適した環境なので、これだけたくさんのお茶畑があるのもうなずけますね。

茶園が品種の弱点を克服すべく製法を開発

静岡県には、古くからたくさんの茶園があります。先ほど、静岡県全体が緑茶栽培に適している環境であるとお伝えしましたが、さらに美味しい緑茶を作るため、茶園は製法や栽培方法にも工夫を凝らしてきました。

例えば、深蒸し製法。
なのの茶の粉末緑茶にも使われている牧之原茶は、コクや旨みの強い高級緑茶です。
しかし、普通の製法だと少し渋みが残ってしまうことが弱点でした。
そこで、製茶の際の蒸す工程を長めに行う深蒸し製法を開発。渋みを緩和させることに成功しました。
さらに、火入れ技術も他より優れています。
古くから緑茶を作ってきたからこそのこだわりが、現在の静岡茶のおいしさをつくっていると言えるでしょう。

3まとめ|静岡茶の歴史は美味しさに直結している

まとめ|静岡茶の歴史は美味しさに直結している

本記事では、静岡茶の歴史と美味しさの秘密を紹介しました。
静岡茶の歴史は平安時代から始まり、徳川家の時代には御用達になるほどの風格を見せています。
それからも恵まれた気候を生かしつつ、茶園の努力があって、現在の美味しい静岡茶が生まれ、静岡県は日本一のお茶処として知られるようになりました。

なのの茶の粉末緑茶は、静岡茶を100%使用。粉末緑茶でありながらしっかりと緑茶の風味や香りを感じられます。
この機会に、徳川の時代から愛される静岡茶を手軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

ライターkisa@webライター

看護師8年の経験後、現在は看護師ライターとして、医療分野・美容医療・ライフスタイルなど幅広いジャンルの記事を執筆。
静岡県浜松市出身で、自身も花粉症や皮膚炎を持っている。中学生のころからなのの茶を愛飲。
資格:看護師免許・保健師免許

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