粉末緑茶の1日の摂取量は?「粉末緑茶はカフェインが多い」はウソ!
さっと水やお湯で溶かせば美味しいお茶を入れることができる「粉末緑茶」。手軽に淹れられるので、日常的に使っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、インターネット上の口コミと見ると、「粉末緑茶はカフェインが多い!」という声が多く、粉末緑茶に対して不安を感じている方も多いかと思います。
そこで本記事では、粉末緑茶の1日の摂取量の目安や、粉末緑茶のカフェインについて解説をしていきます。
カフェインを気にしている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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1カフェインによる健康被害って?
コーヒーなどに多く含まれているカフェイン。集中力アップの効果があると言われていますが、一方でたくさん摂りすぎると健康に影響を及ぼすことも知られています。
ここでは、カフェインの健康被害についてみていきましょう。
・カフェインってそもそも何?
カフェインとは、コーヒー豆や紅茶・緑茶などの茶葉に多く含まれている天然成分の1つです。
カフェインと聞くと、コーヒーのイメージが強い方も多いかと思いますが、チョコレートやコーラなどにも含まれています。
カフェインは、眠気覚ましに効果的だといわれていますよね。それは、カフェインには人が眠くなってしまうホルモンの働きをブロックする効果があるためです。
カフェインを摂取すると交感神経が刺激され、アドレナリンなどが分泌されます。
アドレナリンは内臓脂肪の分解を促進させるため、カフェインには基礎代謝が高まりダイエット効果があるとされています。
・1日のカフェイン摂取量の目安と健康に及ぼす影響
眠気覚ましに効果的なカフェインですが、適量を守って摂取することが大切です。
カフェインをたくさん摂りすぎてしまうと、めまいや心拍数の増加、不眠症、下痢などの症状が現れる可能性があります。さらに、過剰摂取が続くと、疲労感を感じやすくなってしまうことも。
それだけではありません。カフェインの過剰摂取が続いた後に、いきなりやめてしまうと離脱症状で強い頭痛にも繋がります。
カフェインは一般的な飲み物に多く含まれているため、海外では子供や妊婦さんなどに対して摂取量を制限するように注意喚起をしている国もあるほど。
- 1日のカフェイン摂取の目安量
-
子供
4-6歳
7-9歳
10-12歳2.5mg/kg(体重40kgで約100mg)
45mg
62.5mg
85mg -
健康な成人
400mg
-
妊婦
200〜300mg
表2 健康に影響のないとされるカフェインの量(カナダ保険省「食品安全」2017, 51より抜粋、改変)
頭がすっきりする爽快感で癖になりがちなカフェインですが、取りすぎに注意する必要があるでしょう。
(参考:NCNP病院「カフェインと睡眠」)
2「粉末緑茶にはカフェインが多い」はウソ!
緑茶にカフェインが含まれているのは、多くの人が知っているでしょう。では、粉末緑茶にはどれくらいのカフェインが含まれているのでしょうか。
粉末緑茶は、茶葉を粉末状にしたものです。
粉末緑茶にもさまざまな品種のものがありますが、一般的には「煎茶」を挽いて粉状にしたものを指します。煎茶とは、新芽を蒸した後に揉みながら乾燥させたもの。この煎茶を一般的な急須で淹れる場合は、湯呑み1杯(100ml)あたりに茶葉を3gほど使用し、カフェイン量は100mg程度となります。
しかし、粉末緑茶の種類によってはカフェインが多く含まれているものもあります。
特に抹茶や玉露はカフェインを多く含む傾向があります。
煎茶のカフェイン量はこれらと比較すると少ないです。「玉露入り」「抹茶入り」と書かれているお茶を見ると、ついつい買ってしまうという方も多いでしょう。しかし、それらはカフェイン量が多いため、飲み過ぎには注意が必要です。
・カフェインから見る粉末緑茶の1日摂取量は?
では、煎茶を粉末にした「なのの茶」のカフェイン量はどうでしょうか。
商品にもよりますが、弊社のべにふうき粉末緑茶1gをお湯に溶かして飲んだ場合、カフェインの量は約19mgです。
おおよそ0.6gで1杯の緑茶(100ml)を作ることができるため、粉末緑茶1杯のカフェイン量は約12mg。
先ほどのカナダ保健省が出している目安で考えると、1日のカフェイン摂取量を超えるには、20杯(約2L)の粉末緑茶を飲まなくてはなりません。
他社の粉末緑茶のカフェイン量を見てみても、コーヒーなどに比べると粉末緑茶のカフェインはそこまで多くないことがわかります。
なのの茶の粉末緑茶 | 他社の粉末緑茶 | コーヒー | |
---|---|---|---|
なのの茶の粉末緑茶 | 他社の粉末緑茶 | コーヒー | |
カフェイン量 | 19mg | 23mg | 60~90mg |
飲める量/日 | 20杯 | 16杯 | 4杯 |
製品にもよりますが、「粉末緑茶だからカフェイン量が多い」とは一概には言えないでしょう。
・低カフェインの粉末緑茶という選択
粉末緑茶は、その便利さ故に多くの製品が販売されています。その中には、「低カフェイン」の粉末緑茶があることはご存知でしょうか。
お子さまや妊婦さんで緑茶を飲みたいという方は、低カフェインの粉末緑茶を選ぶのがおすすめです。
手軽さはそのままに、安心して緑茶を楽しむことができますよ。
3まとめ|カフェインの1日摂取量を超えない粉末緑茶を選ぼう
「粉末緑茶はカフェイン量が多い」という口コミをインターネット上でちらほら見かけますが、一概には言えないというのが現実です。
粉末緑茶は、一般的なお茶を入れる際の茶葉よりも少ない量でお茶を入れることができるため、むしろカフェイン量が少なくなる場合もあります。
ただし「玉露」「抹茶」などが入っている粉末緑茶は、カフェインが多く含まれている可能性が高く注意が必要です。
なのの茶の粉末緑茶は、1杯当たりの粉末の使用量が少ないため、1杯あたりのカフェイン量も少なくなります。カフェインの健康被害を気にすることなく楽しむことができますよ。
今までカフェインが気になって粉末緑茶を避けていたという方も、商品選びを工夫して手軽に緑茶を楽しんでみてくださいね。
この記事を書いた人
ライターkisa@webライター
看護師8年の経験後、現在は看護師ライターとして、医療分野・美容医療・ライフスタイルなど幅広いジャンルの記事を執筆。
静岡県浜松市出身で、自身も花粉症や皮膚炎を持っている。中学生のころからなのの茶を愛飲。
資格:看護師免許・保健師免許