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べにふうき粉末緑茶を年間商品に!「べにふうきゼリー三ヶ日みかん味」誕生秘話をインタビュー

べにふうき粉末緑茶を年間商品に!「べにふうきゼリー三ヶ日みかん味」誕生秘話をインタビュー

今では“なのの茶”の看板商品の一つである、「べにふうきゼリー三ヶ日みかん味」。
しかし、開発まではとても長い道のりがあったそうですね。
そこで今回は、開発担当者である横島さんにインタビューをしてみました。

1べにふうきゼリー誕生までの道のり

「べにふうきゼリー三ヶ日みかん味」は、ジューシーでさっぱり!夏にぴったりですね。

この味を出すのに苦労しました。
毎年リニューアルしているので、よりさっぱり美味しく飲めるようになりましたね。

今でこそ「べにふうきゼリー三ヶ日みかん味」はなのの茶の看板商品ですが、そもそも、べにふうき粉末緑茶を開発するきっかけは、どのようなものだったのですか?

2005年の12月に、「抗アレルギー作用のあるべにふうき緑茶を開発された」と新聞で発表されました。
開発者は、島田市農研機構の山本(前田)万里先生の研究グループです。
べにふうき茶は、アレルギー全般に効果が期待でき、代表的なものが花粉症対策です。

縁あって、当時の農研機構理事長に会うことができました。その場で弊社の粉末茶「スーパーミクロン健康緑茶」を飲んでいただきました。
大変気に入っていただき、べにふうきの茶葉も同様に粉末にしてもらえないかと依頼をいただいたのがきっかけです。

農研機構の理事長直々に!それはすごいですね。

依頼いただいた理由を聞くと、べにふうき茶は、渋みが強く大変飲みにくいとの事でした。
他社のペットボトルのべにふうき茶を飲んでみましたが、かなりクセのある渋みがあり、お世辞にもおいしいとは言えませんでしたね。

当時、べにふうき茶葉は入手困難でしたが、理事長から30kgをいただき、社内で粉末にしました。もちろん「スーパーミクロン(低温・無酸化)製法」で作り上げました。

「スーパーミクロン製法」は当社の独自技術で、低温・無酸化の状態で緑茶を微粉末にするため、お茶本来の栄養素を残しつつ、体内への吸収が良くなる製法です。さらに、空気に触れない製法なので、べにふうき特有の強い苦みを抑えることもできました。

その後、再度訪問して当社で粉末化したべにふうき茶を飲んでいただき、「これはいける」と高い評価をいただきました。そして、べにふうき粉末緑茶の販売へとたどり着くことができたのです。

御社の独自技術が、渋みを抑えた“美味しくて健康な”べにふうき粉末緑茶を生み出したのですね。

そうですね。おかげで、当社のべにふうき粉末緑茶は順調に売上を伸ばすことができました。
しかしここで課題となったのは、べにふうきは「1月から4月までの花粉の時期だけの季節商品になってしまう」という点です。
これを解決するためにアイデアを出し合い、ベにふうき粉末緑茶を“年間商品”にする事を目指して動き始めました。

べにふうきは「花粉症に効果がある」というイメージが強すぎるがゆえに、販売シーズンが限られてしまうということですね。

そうです。そこでまず初めに、べにふうき粉末を入れた“可食性ガム”を開発しました。カテキン類による口腔ケアを目的とした商品でした。

べにふうきゼリー誕生までの道のり農商工連携事業商品

2べにふうきの“オーラック値(活性酸素吸収能力値)”に着目

この“可食性ガム”は、農商工連携の補助金を活用して開発しました。しかし、残念ながらあまり売れませんでした…。
べにふうき粉末を入れた食品をつくるのは大変難しいなと痛感しました。

ガムだったら手軽に食べられますが、口の中に留まるので、渋みを感じやすかったのかもしれませんね…。

そこで次に着目したのが、オーラック値(活性酸素吸収能力値)です。
北京・ロンドンの女子バレーの選手や、80歳でエベレスト登頂に成功した登山家の三浦雄一郎氏は、オーラック値の高い食材をとり入れ目標を達成していると聞きました。
そこで、弊社のべにふうき粉末を、「日本食品分析センター」でオーラック値を検査してみたのです。

あまり日本では知られていませんが、海外ではオーラック値は多くの食品に記載されていますよね。

そうなんです。
日本で「オーラック値」と言っても知らない方がまだまだ多いですが、今後、知る人が増えていくといいなと思っています。
検査の結果、「ベにふうき粉末緑茶」は、驚くほどオーラック値が高い食品だということが判りました。
健康に良い効果が発見できたので、これで年間商品にできると思いました。

各種粉末のオーラック値

確かに今は健康ブームですし、体に良いものはシーズン関係なくできるだけ取り入れていきたいと考えますよね!

さっそくオーラック値に着目して、今度は、べにふうき粉末入りのゼリーをつくる事にしました。
ですが、ここでまた問題が起きます。
通常ゼリー商品の賞味期限は、長くて10ヶ月とのこと。商品化するには、賞味期限が1年以上ないと難しいので、正直頭を抱えましたね。

年間商品となると、賞味期限は長い方がよさそうですね…。

それでも、べにふうき粉末緑茶の効果・効能を信じて、井村屋フーズ様に 「べにふうき粉末を入れたおいしいゼリー」を作って欲しいと依頼しました。
ブドウ・リンゴ・みかん味のサンプルをつくっていただき、どれもとてもおいしかったです。

べにふうき茶の渋みを克服して出来上がったゼリーということですね!すごい!

ありがたいことに、できあがった商品の賞味期限は、1年以上あることが判りました。
19ヶ月まで保存試験官能検査を行い、最終的には18ヶ月の賞味期限としました。やはり、べにふうき粉末緑茶の効果・効能はすごいと感じました。

発売から4年間はりんご味を販売し、それ以降はJA三ヶ日様との話し合い、現在はみかん味のみを販売しています。味・食感等は毎年リニューアルしていて、今年で発売から9年目を迎えます。
当店の通販サイトはもちろん、JA三ヶ日にある売店でも発売していますよ。

もう9年目になるのですね!

みかん味は、通常は廃棄している三ヶ日みかんの果皮を社内で乾燥させ、粉末にして使用しています。
JA三ヶ日様では、 青島みかんの中身をビン詰めにし、果皮は廃棄していたので、それを仕入れて有効利用させていただいています。
まさにSDGsです。

静岡県にある浜名湖畔の特産品である“三ヶ日みかん”は甘みが強いので、その特徴が活かせているのも「べにふうきゼリー」の長所と言えるでしょう。

3楽しみ方いろいろ♪べにふうきゼリー

他にもパウチタイプのゼリーはいろいろあるかとは思いますが、「べにふうきゼリー三ヶ日みかん味」ならではの楽しみ方があればお聞きしたいです。

そのまま飲むのはもちろんですが、さまざまな食事と相性が良いところでしょうか。
静岡県にある「常葉大学 健康プロデュース学部」の池谷教授の協力のもとで、食べるだけでなく食材として活用できるいろいろな料理を考えていただきました。
さっぱりした甘さなので、意外とガッツリとした肉料理や魚料理にも合うんですよ。

  • ステーキにべにふうきゼリーステーキにべにふうきゼリー
  • べにふうきカルパッチョべにふうきカルパッチョ

私もステーキにかけてみたことがありますが、重さを感じずさっぱりと食べられた印象でした。
最後に、この記事を読んでくれた皆様にメッセージをお願いします。

べにふうきゼリー三ヶ日みかん味を、毎日飲んで運動や仕事の疲れ、健康作りに役立ててください。
そして、まだまだ私たちは「べにふうきゼリー」をパワーアップさせたいと思っています。ご愛飲くださる方の生の声を参考にしていきたいので、飲んだ感想をなのの茶ホームページに投稿して教えてくれると嬉しいです。

横島さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!

4まとめ

べいつでも・どこでも、一年通して「べにふうき」を

まとめ

「べにふうきゼリー三ヶ日みかん味」は、オーラック値が高いべにふうき粉末緑茶が入った、みかん風味のゼリーです。
花粉シーズンは特に人気の高い商品ですが、ホコリ・ハウスダストなどのアレルギー症状を抑えてくれる効果があるため、年間を通じてお召し上がりいただけます。

また、オーラック値(活性酸素吸収能力値)が高いので、仕事・運動後のリフレッシュにも最適です。

べにふうき茶の欠点はその独特な渋みですが、なのの茶シリーズのべにふうき商品はそれを抑え、美味しくお召し上がりいただけます。
食品にするには強すぎる渋みを克服し、今では季節や年齢を問わずに愛される商品となりました。

ぜひ、この機会に「べにふうきゼリー三ヶ日みかん味」をお試しください。

この記事を書いた人

ライターkisa@webライター

看護師8年の経験後、現在は看護師ライターとして、医療分野・美容医療・ライフスタイルなど幅広いジャンルの記事を執筆。
静岡県浜松市出身で、自身も花粉症や皮膚炎を持っている。中学生のころからなのの茶を愛飲。
資格:看護師免許・保健師免許

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